概要
11/8(いい歯の日)~クラウドファンディング開始
大阪大学大学院歯学研究科は「歯科界全体の社会課題」として、「視覚障がいのある人の”健口”にも平等に貢献したい!」そんな思いから、我々が開発した「歯の模型」を全国120ヶ所に無償配布するクラウドファンディングです。
ざっくり言うと
プロジェクト名:視覚障がいのある方に「触ってわかる」歯の模型で「健口」を!
視覚障がい者向け「触ってわかる歯の模型」を開発・自作し、現場で使うと好評だった。 しかし企業での事業化は難しいため、12/24までのクラウドファンディングをはじめる。 全国120ヶ所に無償配布。模型貸出の仕組みを含めて視覚障がい者の「健口」に貢献する!
■無償配布先
(1)全国29の歯科大学病院・障害者歯科
(2)全国約70校ある盲学校
(3)視覚障害者支援団体約20ヶ所
計:120ヶ所に無償配布
プレスリリース(2021/10/25)
PDFファイル〔2.06MB〕
プレスリリース 視覚障がいのある方はワードの「音声読み上げ」をご利用ください。
Wordファイル〔9.35MB〕
同窓会会報(2021/10/25)
PDFファイル〔476KB〕
同窓会会報 視覚障がいのある方はワードの「音声読み上げ」をご利用ください。
Wordファイル〔515KB〕
*ご注意:現在のプロジェクト名は、プレスリリース時から変わっています。
旧)視覚障がいのある人にも分け隔てなく口の情報を伝え「健口」に貢献したい
新)視覚障がいのある方に「触ってわかる」歯の模型で「健口」を!
阪大×レディーフォーのCFはコチラ(11/8~)
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背景
実際の一例:
■商品化(事業化、ビジネス化)はできない
これまでにいくつかの歯科/歯科以外の企業様とディスカションを行ってきましたが、製造コストと販売数の可能性を考えると「商品化(事業化)」は難しい現実の壁にあたりました。そこでこの度発想に至ったのが「クラウドファンディング」です。クライドファンディングによって「磁石可動式・8倍大」の歯の模型を製作します。
■子どもは「むし歯」、大人は「歯周病」で貸出の仕組み
8020運動の報告書(2005年)の抜歯原因を見ると。主に子どもは「う蝕(むし歯)」、大人は「歯周病」です。それぞれの年齢で「歯磨き指導」を受ける機会を考えると、子どもの頃は盲学校で歯磨き指導を受けることが出来ますが、成人すると「自分のかかりつけ歯科医院」になります。
そこで、本プロジェクトではまず「全国に約70校ある盲学校」に無償配布をして子どもの頃は盲学校で「歯磨き指導」を養護の先生に行ってもらい、一方で、歯周病に注意しなければいけない(下記のグラフで抜歯が多くなる前の)30歳くらいになれば、ご自分の「かかりつけ歯科医院」で行われる歯ブラシ指導が行われます。そんな歯科医院の受診前に、歯の模型(磁石可動式・8倍大の歯の模型)を借りることが出来るように「母校の盲学校」に加え、「全国29の歯科大学病院・障害者歯科」さらには「視覚障害者支援団体の約20ヶ所」の全国の120ヶ所に無償配布することによって、視覚に障がいのある方が全国どこでも歯の模型を借りることが出来る「仕組み作り」にチャレンジします。
東大阪市との歯工連携
本プロジェクトは、2019年2月1日に「歯工連携」のキックオフイベントで開催された「歯科臨床ニーズ発表会」の発表の1つです。「視覚障害を持つ人が触ってわかる「口の中の歯模型」(歯学部附属技工士学校講師 小八木圭以子先生)」からのプロジェクトで、同日、歯学研究科・歯病と東大阪市が締結した「歯工連協定」に基づくプロジェクトで、ID推進センターが支援しています。
当時の新聞記事はコチラ
PDFファイル [ 450.74KB ]
お問い合わせ先:
ID推進センター 十河基文 hamokei_cid@mll.dent.osaka-u.ac.jp 06-6879-2228